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紅しょうが

紅しょうがの天丼3連発が美しい2分の漫才

よしもと漫才劇場の8周年記念SPで披露された紅しょうがのネタです。2分強の短尺ながら、つかみからオチまで隙のない構成。一人暮らしの寂しさをペット飼育で解消しようとするロールプレイ漫才で、熊元がペットになりきるのですが、そこに思わぬ裏切りが待っています。

見どころは「ペットの習性に元カレの私怨を重ねて激昂する」天丼を3回重ねる展開。猫、熱帯魚、セミとペットが変わるごとにエスカレートしていき、最後は理屈を捨てた形態模写の暴走で締めます。静かなペット演技からトップギアの怒鳴りへの落差が心地よく、短いのに満足感のある一本です。

文字起こし(全文)

91行 / 460字—
出演: A=左・ジージャン着用の熊元プロレス / B=右・スーツ着用の稲田美紀
  1. Aこんばんはー!
  2. A女子、こんばんはー!
  3. [拍手]
  4. Bはい、こんばんはー、紅しょうがです。
  5. A女子!
  6. A漫劇8周年やで!
  7. Aなんぼか包みいやー!
  8. [笑い]
  9. Bなんでそんなん、
  10. Aもらえるだけ、
  11. Bもらえるだけ取る。
  12. [笑い]
  13. Aそういうシステムでやってますからね、吉本は。
  14. Bお願いしますね。
  15. Aちょっと聞いてほしいんですけどね。
  16. B何ですか?
  17. A最近こうね、家で一人でおってもねー、さみしゅうてさみしゅうてねー。
  18. Bほう。
  19. Aうーん。
  20. Aちょ、ちょ、ちょ、ちょ、噛みしめんといてーな。
  21. Bうん、うん、うん。
  22. A助けてよなー。
  23. Bいや、そうやろなと思って。
  24. A「そうやろな」ってやめてやなー。
  25. Bいや、
  26. Bやっ、やったらね、じゃああのー、やっぱ猫ちゃんとか飼うのどう?
  27. Aあ、猫ちゃん?
  28. Bうん。
  29. Bやっぱ寂しさ紛らわしてくれるって言うやんか。
  30. Aあ、そうなん?
  31. Bうん、やってあげるわ。
  32. Aあ、ありがとう。
  33. Aうー、
  34. Bただいまー。
  35. Aうー、
  36. B今日も大人しくしてた?
  37. Aうー、
  38. Bかわいいなー。
  39. Aうー、
  40. Bご飯食べる?
  41. B猫じゃらしで遊ぼっか。
  42. Aうー、
  43. Bよいしょ、ボールで遊ぼうか、な?
  44. Bそれー!
  45. A元彼と一緒やんか!
  46. [笑い]
  47. A私の話すことな、一個も聞いてくれへん!
  48. Bどうした?どうした?
  49. Bどうした?どうした?どうした?怖っ、怖っ。
  50. Aああ?
  51. B違う、違う、違う、いや、え、猫ちゃんてこういう気まぐれなもんやからさ。
  52. A言うといてくれたそんなん!
  53. Bそんな被ってた?ごめん、ごめん。
  54. A何これ、ほんまに!
  55. Bごめん、ごめん、ごめん、いや、え?
  56. Bやったらじゃあ熱帯魚とか飼ったら?
  57. A熱帯魚?
  58. Bうん、その熱帯魚気まぐれとかないし。
  59. Aあ、そうなんや。
  60. Bニモ好きやろ?
  61. Aニモ好き。
  62. Bは、じゃあ熱帯魚やったるから。
  63. A熱帯魚。
  64. Bただいまー。
  65. A話聞いてくれる?
  66. A今日な、劇場で後輩に「おはよう」って挨拶されたらな、無視されたんやんかー。
  67. Aこれって私が先輩として、こう、ちゃんとしてないんかなー?
  68. Aもっと先輩として、こう、どしっと、一皮剥かなあかんのかなー?
  69. Bほら、エサやでー。
  70. A元彼と一緒やんか!
  71. [笑い]
  72. A都合のいいときだけ来やがってよー!
  73. Bどうした?どうしたー!?
  74. Aええ?
  75. A何やねんなー!
  76. Bどうしたーん?
  77. A何もお話しちゃうやん、これもー!
  78. Bいや、違う、熱帯魚ってのはエサの時だけ寄ってくるもんやからさ。
  79. Aいや、そうなんか知らへんけどさ、
  80. Bそういうもんやから。
  81. A静かすぎるわ!余計むなしくなるから。
  82. B静か?
  83. Aうん。
  84. Bあ、いや、騒がしいやつじゃあもうセミとか飼うたら?
  85. Aああ、セミ?
  86. Bうん。
  87. Aミーンミンミンミンミンミンミン…
  88. [笑い]
  89. B馬鹿にしてんのかよ!もういいわ!
  90. Aミーン、また聞いてー!
  91. [拍手]

分析

測定では尺 2:17、発話 460 字、話速 237.9 字/分。笑いは 5 回(2.19 回/分)で、初笑いが 0:15 と早い。間隔の中央値が 42 秒、最長も 42 秒という等間隔ぶりが特徴的で、これは天丼を律儀に等間隔で置いている構造の表れと読めます。笑いの配置は序 2・中 1・終 2。時刻で見ると 0:59・1:42・2:05 が天丼3回の位置と正確に重なります。

発話の内訳は A(熊元)51%・B(稲田)49%、交代 66 回。ほぼ半々で細かく交代するテンポの良さが数字にも出ています。繰り返しフレーズは検出されませんでしたが、観た印象では「元カレと一緒やんか」が明らかに軸で、方言や言い換えが字幕ベースの検出を逃した可能性があります。笑いの数が 5 回と少なめなのは拾い漏れの可能性もあり、下限として見るのがよさそうです。2分強の短尺で天丼3回+暴走オチという、密度の高い設計の見本のような一本でした。

出典・測定元

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