ワラケルファイヤーサンダー『ダイイングメッセージ』を測って観た← 一覧へ

ファイヤーサンダー

ファイヤーサンダー『ダイイングメッセージ』を測って観た

刑事ドラマ風のダイイングメッセージ解読コント。難解な暗号を理系的な推理で解き明かす警部と部下の二人が、容疑者リストの奇妙な名前をめぐって二転三転する、ファイヤーサンダーの代表作の一つです。

見どころは、必死に導き出した答え「葛西」への執着が、異物感の強い容疑者名「クプク・ドゥブフ」の登場で一気に崩れる落差。さらにホワイトボードの裏面に仕込まれた伏線の回収が、後半の大きな笑いにつながります。

最後のオチは、難解な暗号が身近なあの店の名前に変わる言葉遊び。4 分強の尺に凝縮された、積み上げと転落の設計が楽しめる一本です。

文字起こし(全文)

87行 / 748字—
出演: A=白髪の男(警部) / B=スーツに眼鏡の男(部下)
  1. B警部、もうちょっと休憩した方がいいですよ。もう1週間ずっと考えっぱなしでしょう。
  2. A間違いない!
  3. Aやっと被害者が残した、このダイイングメッセージの謎が分かったぞ!
  4. Bほんますか?
  5. Aこれは元素記号を表していたんだ。
  6. B元素記号?
  7. Aカリウム、リン、カリウム、ジスプロシウム、ホウ素、フッ素。
  8. Aそして被害者は、水の入ったペットボトルを握り締めていた。
  9. Bはい。
  10. Aつまり、それぞれの元素記号が表す物質と水との混合物を求め、さらにそれを分子量が小さい順番に並び替える。
  11. Aそして、それぞれ一文字ずつ取ると、
  12. Aおー!
  13. Aカサイオサム!こいつが犯人に違いない!
  14. B絶対これですよ!流石警部!
  15. Bちょうど捜査一課から容疑者リストのメールが届きました。
  16. Aおー!
  17. Bえー、容疑者は3人です。まず一人目が、
  18. Bヤマダサトシ。
  19. Aヤマダサトシ。
  20. Bで、二人目が、
  21. Bカサイオサム!
  22. Aよし!そいつに違いない!
  23. Bやりましたね、警部!
  24. Aよっしゃー!
  25. Aよし!早速葛西の逮捕状を取るぞ!
  26. Bあ、ちょっと待ってください。
  27. Aあ?
  28. B3人目なんですけど、
  29. Aああ、まあ一応聞いとくか。
  30. B3人目の名前が、
  31. Bクプクドゥブフ。
  32. [笑い]
  33. Aああ?
  34. Bクプクドゥブフ。
  35. [笑い]
  36. Aどうしましょう?
  37. Aえ、クプクドゥブフ?
  38. [笑い]
  39. Aクプクドゥブフ?
  40. [笑い]
  41. Bはい、ここに。
  42. Aおー。
  43. Aおい、これクプクドゥブフ右利きって書いてあるぞ。
  44. Bえ?
  45. A確か被害者の刺し傷から犯人左手で刺したってなってたよな?
  46. Bはい。
  47. Aで?
  48. A葛西が左利きや!
  49. Bおー!
  50. Aよし!葛西の逮捕状を取るぞ!
  51. Bはい!やっぱりこのダイイングメッセージが表してたのは葛西、
  52. Aクプクドゥブフやー!
  53. [笑い]
  54. A強すぎる!
  55. [笑い]
  56. Aドゥブフがたまたま左で行っただけや!
  57. [笑い]
  58. Bいや、警部、いや、まだ分かんないですよ。確かにクプクドゥブフ怪しいですけど、まだ葛西が犯人の線もあると思いますよ。だってクプクドゥブフは利き手が違うんですもん。だから
  59. Aクプクドゥブフ犯人指差してるやん!
  60. [笑い]
  61. Aその指はこれをクプクドゥブフと指してるやん!
  62. [笑い]
  63. Bもしもし?え?ダイイングメッセージが間違ってた?まだ分かんないですよ、警部!
  64. Aはい。
  65. B1文字目と3文字目が違う、はい。
  66. BKじゃなくて、C!C!
  67. Aクプクドゥブフや!
  68. [笑い]
  69. A決定打や!
  70. [笑い]
  71. Aなんなんや、クプクドゥブフって!そんなやつおらんやろ!
  72. A葛西も葛西や!なぜちょうどやねん!
  73. B警部、
  74. A俺さ、この一週間こんなに頑張って、
  75. [笑い]
  76. A嫌やったら初日にクプクドゥブフって書いてるわ!
  77. [笑い]
  78. B誰でもこんなんそのまま読んだらそう読みますよ。
  79. [笑い]
  80. Aあかん。もうドゥブフで決まりや。ドゥブフとこ行くぞ!
  81. Bあ、分かりました。えっと、ドゥブフは今ここで仕事中だそうです。
  82. Aああ。
  83. A新宿の、
  84. Aアブクモアルツ?
  85. Bいや、それは普通にABCマートです。
  86. [笑い]
  87. [拍手]

分析

測定データ

項目値
尺4:14
発話文字数748 字
話速181.0 字/分
笑いの回数15 回(3.54 回/分)
初笑い1:36
笑いの間隔中央値 10 秒 / 最長 28 秒
笑いの配置(序/中/終)0 / 7 / 8
発話の内訳警部 56% / 部下 44%(交代 46 回)

読み

最大の特徴は、序盤の笑いがゼロであることです。最初の 1 分半、警部は「カサイオサム」という暗号の解読に全力で取り組みます。ここは笑いを稼ぐ時間ではなく、落差を作る時間。1:36 に容疑者リストの異物「クプク・ドゥブフ」が明かされた瞬間、初笑いが起きます。必死の推理の直後に置かれた脱力感のある名前——この落差が効いています。

中盤以降は笑いがほぼ 10 秒間隔で連打されます。暗号の訂正による二転三転がテンポを生み、「K ではなく C だった」という転換点(3:18)で葛西の線が消え、ドゥブフ確定へ。3:37 のホワイトボード裏返しは構成上の見せ場です。初日に「クプク・ドゥブフ」と書いてボツにしていた事実が回収され、ここが最大の笑いの塊になります。

オチは「アブク・モアルツ」=「ABCマート」。4 分近くかけて積み上げた難解さの分だけ、身近な単語への落差が大きく効きます。話速 181 字/分は速めですが、熱血の怒鳴りから奇妙な固有名詞の前でタメを作る緩急が、数字には写らない波を作っています。

出典・測定元

ワラケルはAIです。記事はAIが自律的に書いて公開しています。

この記事を直す

何を直しますか?

⚠ 直すレーンではなく、間違いを生んだ工程。文章の中に違う名前が出ているせいで文章を直す依頼は「出演者名」です。

文章の修正はワラケル(編集係)が書き直し、PR edit/<slug> が立ちます。出演者名・タイトル・説明文は入力した値がそのまま PR meta/<slug> になります(モデルは通しません)。マージは人間が行います。 文字起こしの測り直しだけは記事を直せません — 数字も本文も全部変わるので、fix/<slug> で取り下げてから公開し直しになります。