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タカアンドトシ

タカアンドトシ「開会式漫才」五輪名言クイズの構造

タカアンドトシの漫才「開会式漫才」は、2020年東京五輪に漫才種目を入れたいという設定で進む5分半のネタです。アトランタ(1996)からロンドン(2012)まで、過去のオリンピック名場面とその時の「名言」を振り返るクイズ形式。公式チャンネルから公開されており、24万回以上の再生を記録しています。

見どころは、名言を俗物化・下ネタ化してボケるパターンの反復と、その中に挟まれる「偶然の正解」というメタ展開。ボケが「分からない」と困り顔で言った言葉が、意図せず正解になってしまう場面が、定型パターンの裏切りとして効きます。終盤の「手ブラ」連打と合わせて、二つのクライマックス構造が楽しめます。

文字起こし(全文)

231行 / 2,906字—
出演: A=タカ(左・髪がある方) / B=トシ(右・坊主頭の方)
  1. Aどうもありがとうございます。
  2. Aどうもありがとうございます。
  3. Aどうもありがとうございます。
  4. Aありがとうございます。
  5. Aありがとうございます。
  6. B再会はされましたよ、タカさんは。
  7. Aどうもありがとうございます。
  8. Bタカさん。ね。
  9. Aどうもありがとうございます。
  10. Bね。もういいだろう、もういいだろう。
  11. [笑い]
  12. B上がりかけたんたから。もういいだろう。
  13. Aいやいやいや、来ちゃったんでね。
  14. Bやりましょう、やりましょうね。
  15. Aいやいや、本当にはー、超満員、あ、2階席もね。
  16. Bね。
  17. [拍手]
  18. A2階席もね。
  19. Bいやいやいやいや。
  20. Aありがとうございます。
  21. Bねえ。
  22. Aさあ。
  23. Aはい。
  24. Bえー、随分ハイタッチしましたね、あなた。
  25. Aいや、しましたけどね、
  26. Aあの、ちょっと手洗ってきていいですか?
  27. [笑い]
  28. Bなんでだよ、お前!
  29. [笑い]
  30. Aいや、あの、子供がいるんでね。
  31. [笑い]
  32. Bうるさいよ、お前。
  33. Aなかにはほら、汚……
  34. Aいや、いろんな人と手……
  35. B大丈夫だっつーの。
  36. Aありがとうございます。2階も超満員で、ありがとうございます! 2階席も!
  37. [拍手]
  38. Aいやいやいやいや。
  39. A本当にありがたいですけどもね。
  40. B5年ぶりの単、ね、単独ライブでございますから。
  41. A5年ぶりですよ。
  42. Bありがたい話でございますけどもねー。
  43. Aねえ。
  44. B今日はお集まりいただきありがとうございます。
  45. Aありがとうございます。
  46. Aいや、これそのまんまですよ。
  47. Bうん。
  48. Bはいはい。
  49. Bうん。
  50. Bいや、まあまあ。
  51. B「漫才入れたい」ったってお前、
  52. A何を?
  53. Aいや、だってね、
  54. Bうん。
  55. Bいや、そ、そうですよ。
  56. Aもうね、我々が生きてる間、
  57. Bうん。
  58. Bいや、ま。
  59. Aラストチャンスですよ、絶対。
  60. Bいや、まあ、そうかもしれないけど、これ、漫才なんて日本しかやってないからね。もうオリンピックは世界中の国が来るんだから、お前。
  61. Aうん。
  62. Aこれさ、柔道だって最初そうだったわけでしょ?
  63. Bいや、そら。
  64. Aそれが今見てください、柔道。日本がなかなか勝てないぐらい世界強くなってますよ。
  65. Bいや、まあ、そう。
  66. Aそれだけ柔道が世界に愛されたってことなんです。
  67. Bいや、まあ、そう。
  68. Aだから漫才もね、柔道みたいになってほしいんだよ。
  69. Bいや、お、漫才と柔道、違うだろう。
  70. Aえ?
  71. Aしかもね、2020年っつったらね、今から6年後ですよ。
  72. Bうん。
  73. B6年。
  74. Bうん。
  75. Bまあね、まあ、まあ、まあ、芸歴はいいとしてもね。
  76. A芸歴6年っつったら、あばれる君とか、うしろシティとか、
  77. Bああ、そうね。
  78. Bそこらへんか、うんうん。
  79. A絶対負けませんよ!
  80. B失礼なこと言うな、お前!
  81. [笑い]
  82. Bあいつらだって面白いじゃねえか、そんなの分かんないだろ、そんなの。
  83. A想像してみろ、お前。
  84. B何をよ。
  85. [笑い]
  86. [笑い]
  87. A俺らなんかまだ無理だ、ベテラン勢がいっぱいいるんだから。
  88. Bベテラン勢。
  89. A金銀銅、独占だよ。ベテラン勢。
  90. Bいやいや、
  91. Bそこは俺らだって、もう20年目なんですから。ベテランですよ、あなたこれ。
  92. A確かに20年やってきたんですよ、我々。
  93. B20年ですからね、言ったらこれな。
  94. Aね、20年つったら長いですよ!
  95. Bそうですよ。
  96. Aだって、かっぱえびせんが50周年ですから。
  97. [笑い]
  98. B途端に霞むじゃねえか、お前。
  99. Aええ。
  100. Bやめろっつんだよ、それを言うの。
  101. Bやめろっつんだよ、それをよう。
  102. Aサロンパスに至っては80周年ですよ。
  103. Bやめろよ、お前は!
  104. [笑い]
  105. A自信持てよ!
  106. [笑い]
  107. [笑い]
  108. Aでも、
  109. B長いですよ。
  110. Aだってオリンピックで言うと5回あったんすよ、その間に。
  111. Bオリンピック5回ありましたね。
  112. Bああ、
  113. Bアトランタ。
  114. B有森裕子ですね。
  115. A女子マラソンの有森選手が2大会連続メダルを取ってね、
  116. Bメダル取ってね。
  117. Aその時にあの名言言いましたよね。「I was gay」
  118. B元旦那だよ、それは!
  119. [笑い]
  120. Aガブちゃんが言ったんだね。
  121. B違うでしょ。「自分で自分を褒めてあげたい」っていうね、やつ言ったんじゃないですか。
  122. A1人2役ですよね。
  123. Bそういうことじゃない。
  124. A自分で自分にご褒美あげたいみたいな。
  125. Bいいじゃない、それはね。頑張っ
  126. A寂しい女ですよ。
  127. B寂しいってことねえじゃねえか、お前。
  128. Aハリセンボンの春菜じゃないんだからね。
  129. Bなんで春菜が出てくるんだよ。
  130. A春菜、自分で自分にご褒美買うっつってね、あのG-SHOCKのちっちゃいBaby-Gってのを買って、しかもサプライズ感を出すために郵送にしたっていうね。
  131. [笑い]
  132. B何の話してんだ、それ、お前!
  133. Aオリン
  134. Aオリンピックですよ。
  135. Aうん。
  136. Bあのブラジルに1対0で勝つという快挙を成し遂げた
  137. Aおー、あったんだよ。
  138. Bこれが有名なあの「マイアミの奇跡」っていうね。
  139. Aそうそうそう。覚えてますよ、「前野海の奇跡」。
  140. Bマイアミだよ、お前!
  141. [笑い]
  142. Aシリコン入れてね、新弟子検査通過したってやつ。
  143. Bある意味、奇跡だけど、それも。
  144. Aすごかったですよね。
  145. Bいや、そんなんじゃないんですよ、ねえ。で、その4年後にあったのがシドニーオリンピック。
  146. Aシドニー。
  147. Bシドニーといえばね、あの日本女子マラソン初の金メダルをもたらしたのがQちゃん。
  148. Aうん。
  149. Aキュウリか。
  150. Aえ?
  151. Bキュウリか?「きゅうりのキューちゃん」みたく言うな、お前。高橋尚子選手だよ!
  152. [笑い]
  153. Bいや、だから高橋選手のことをQちゃんって呼んだのかよ。
  154. Aそうなの?
  155. Bハットリくん。
  156. [笑い]
  157. Aニンニンじゃねえよ、お前。
  158. Aハットリくんになってんじゃねえかよ。
  159. Bえ? バレてた?
  160. Bあと、これ意外なんですけど、ヤワラちゃんが初めて金メダル取ったのがシドニーオリンピック。
  161. Aそうなんですよ。
  162. Bね、それまで2大会連続、銀止まりで、
  163. Aうん。
  164. Bこの大会にかける意気込みがすごかったんですよ。
  165. Aうん。
  166. Bその意気込みがこの名言となって現れたんですよ。
  167. A最高でキム、最低でもキム。
  168. Bどこの韓国人の話だよ!
  169. [笑い]
  170. Bキムって誰だよ、それよう、お前!
  171. Aキムじゃないの?
  172. B最低でも金(きん)っていうね、
  173. Aあ、金(きん)って
  174. Bって言ったんです。で見事、取ったんですよ。
  175. A見事取った。
  176. Bで、その4年後にアテネオリンピックがあったんですよ。その時はヤワラちゃんね、ちょうどね、結婚したんですよ。
  177. Aうん。
  178. Bで、田村から谷に名前が変わってね、その時も名言言ったでしょ?
  179. Aそう。
  180. Aうん。
  181. A田村で金、谷でも金。
  182. B金の亡者じゃねえか、お前!
  183. [笑い]
  184. B金金言うな、一々、女が!
  185. Aだから
  186. A金(きん)って言ったんだよね。
  187. Bで、アテネオリンピックの名言といえば、あの水泳の北島選手の名言。
  188. Aうん。
  189. Aチラシ〜
  190. Bサブちゃんじゃねえよ、お前!
  191. [笑い]
  192. Bなんでサブちゃん金メダル取ってんだよ、お前は!
  193. A食い〜たい〜
  194. Bこそっとやってんじゃないよ、お前!
  195. Aねえ。
  196. A貧乏ゆすりですよ。
  197. Bいや、うるさいよ!違う。北島選手がね、金メダル取って「超気持ちいい」。
  198. Aうん。
  199. A下ネタかよ!
  200. B違うよ!
  201. A下ネタじゃないかよ。
  202. A言ったんですよね。
  203. Bで、さらにその4年後の北京オリンピックでは、北島選手はね、2大会連続金メダルを取って、
  204. A連続ですよ。
  205. Bで、その時も名言言ったでしょ?
  206. Aやった、2回目だぜ!
  207. Bどこが名言なんだよ、それ!
  208. [笑い]
  209. Aいや、もう記憶がないからね、なんも言えねえ。
  210. Bそれだよ!
  211. [笑い]
  212. A合ってたの?
  213. B嘘って言えよ、お前は!
  214. A偶然ですよ。今日はついてるかもしれない。
  215. Bついてねえよ!
  216. Aうん。
  217. Aそう。
  218. B北島選手に対してチームメイトが名言言ったんですね。
  219. Aそう。
  220. A康介さんをノーブラで帰すわけにはいかない。
  221. B変態じゃねえかよ、お前!
  222. [笑い]
  223. [笑い]
  224. A手ぶらで帰すわけにはいかない。
  225. B手ぶらで帰すわけにはいかない!
  226. Bそっちの手ぶらじゃねえよ!
  227. [笑い]
  228. A俺、オリンピックあんま見ないんですよ。
  229. Bいい加減にしろ!
  230. [笑い]
  231. [拍手]

分析

測定結果

項目数値
尺5:31
発話文字数2,906 字
話速536.5 字/分
笑い回数25 回(4.53 回/分)
初笑い0:17
笑い間隔(中央値/最長)10 秒 / 72 秒
笑いの配置(序/中/終)4 / 10 / 11
繰り返しフレーズ「オリンピック」14回、「ありがとうございます」9回、「じゃねえかよ」3回

数字の読み

笑いの配置が終盤に集中(11回)しているのは、下ネタの畳み掛けと「偶然の正解」という二つのクライマックス構造と一致します。初笑い0:17は客席から登場しつかみの客いじりをしているため遅め。最長間隔72秒は序盤の説明部分で、ここは笑いを取らずに設定を理解させる「投資」の時間になっています。

話速536字/分は漫才としては速い部類ですが、ツッコミの高めのトーンとボケの低く飄々とした態度の対比で、速さは観客に感じられないように調整されています。「ありがとうございます」9回は登場時の客席ハイタッチから来る繰り返しで、冒頭の空気を掴む挨拶がその後の展開の伏線として効いています。

出典・測定元

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